うちには、二人の息子がいます。
現在、大学2年生と高校3年生。
うちの息子たちは、基本的に勉強は好きではありません。
小学校・中学校・高校で定期試験はほぼ一夜漬けで臨んできました。
お兄ちゃんに至っては、あまり勉強したところを見たことがありません。
中学から高校に進学するときの進路をどうするか悩みました。
このまま行ける公立高校に進むか、面倒見のよい私立に進むか。
お兄ちゃんの中学の成績は、勉強をしないこともあり散々な成績でした。
三者面談では、
と先生に言われ、本人は、ただ下を向くばかり。。。
私は、何も言えず
中学二年生の夏休みに複数の高校のオープンスクールにお兄ちゃんと一緒に見学に行き、いくつか見た中である付属私立高校のオープンスクールにとても関心を持ったのです。
日本大学明誠高等学校
『山梨ですか~』と思う方が多いと思いますが、八王子から中央線で20分くらいなんです。
我が家のある八王子からなら十分通える範囲でした。
結構、遠くから通っている人もいます。
受験方法
推薦入試・・単願ー単願推薦(普通コース/特進コース)
推薦入試・・単願ー自己推薦(普通コース)
推薦入試・・併願ー(普通コース/特進コース)
一般入試・・単願 ・それぞれ(普通コース/特進コース/普通+特進コース)があります。
一般入試・・併願 ・それぞれ単願・併願の推薦基準を満たしている場合優遇あり。
・会場テストの偏差値による優遇制度あり。(V模擬・W模擬)
注意
:単願・・本校を第一志望とし、合格の場合は必ず入学できる生徒
:併願・・他校を第一志望とし、本校を第一志望としない生徒。
上記のような、受験方法があります。
お兄ちゃんは、単願の自己推薦で入学しました。
勉強が苦手な子供でも大学まで行ける可能性を考えた末、日本大学明誠高校への受験を決めました。
大学に行くためだけの進路選びではなく、大学で情報工学の勉強をしたいという本人の強い希望があったのでこのような進路を選んだというのが大きな理由です。
大学へは遊びに行くのではなく勉強しに行くところだとこのときから子供には伝えていました。
高校のオープンスクールが終わった後、学校の先生に個別で相談したら
素内申が27あれば自己推薦で受験できます。
まだこれから頑張れば大丈夫です。
本校は、普通のお子さんに来てほしいんです。
大学進学を考えるなら付属のメリットもあります。
とのお話をしていただきました。
その先生が、本当に一生懸命話してくださったことが今でもとても印象強く残っています。
話し合った結果、第一志望を日本大学明誠高校の自己推薦で受験することに決めました。
高校生活
部活は空手部に所属して団体で関東大会までいくことができ、充実した学校生活を送りました。
赤点があると別途、補講があり補講終了時のテストで合格すると進級できます。
そんなことを、毎年繰り返し何とか進級していきました。
二年次の文系・理系選択では、大学で勉強したい情報工学という分野を考えると理系の選択しかありません。
成績は今一でしたが、本人は迷わず理系を選択しました。
基礎学力到達度テスト(旧:日大統一テスト)
日本大学の付属高校生は、全員基礎学力到達度テスト(旧日大統一テスト)を受けることになっています。
二年の4月、三年の4月、9月の三回で順位が決まります。
テストの配分としては、二年の4月(20%)、三年の4月(20%)、9月(60%)です。
全体の8割から9割くらいまでに入っていればどこかしらの学部に進学できると思います。
もう一つの進学方法は、校内推薦です。
これは、学校の内申で行く方法です。
大学から付属高校ごとに学部の推薦枠を与えられています。
校内推薦の基準に達している生徒が行きたい学部を希望し、校内選考で選ばれると校長推薦で大学に進学することができます。
内申も2.8と。。ホントに勉強できないんだな~
それとも興味がないのか~
大学行けるのか~
と、考える日々。。。
それでも、本人は大学に行けるなら情報工学を勉強したいとブレずに考えてるところは感心しました。
私だったら、とっくに無理だと諦めてるな~
担任の先生もこの成績だと基準に達していないから難しいとのお言葉。。。
そうだよね、、
進路の先生にはずっとお世話になっており、今回もすぐに相談に行きました。
とのこと。
旧日大統一テストから基礎学力到達度テストに変更になったのがちょうどお兄ちゃんの学年からということで、今年は特例があり特例の基準を満たして入れば校内推薦を受けられるとのことでした。
日大工学部は福島県郡山市にあります。
そこなら進学できる可能性が高いのですが、もれなく一人暮らしがついてくるわけで。。
お金がさらにかかる。
本人の、意思を確認するとできれば大学で勉強したいとのこと。。。
散々、検討した結果
進学することに決めました。
授業料
日本大学明誠高校の一年目にかかるお金は、
入学金2,00,000円
授業料、施設設備費、実験実習費、図書費、厚生費、生徒会入会金、生徒会費、後援会入会金、後援会費、宿泊研修会費、教材費、修学旅行積立金、防災費の
合計:683,437円です。
※修学支援金を適用済みの額△118,000円で計算
これに、
教科書代(約15,000円程度)
制服(冬・夏70,000円程度)
体操着・ジャージ他(30,000程度)
が必要になります。
息子たちの時の修学旅行はオーストラリアだったため、
積み立て:一回70,000円
一年目に2回=140,000円
二年目に2回=140,000円
合計:280,000円
と分けて授業料の支払いと一緒に組み込まれてきます。
そう考えると、
2年目は637,900円(教科書などは含まず)
3年目は497,900円(教科書代含まず)
程度と推移していきます。
授業料と施設設備費などだけで考えると、月々にしてみると
1年目は約45,286円
2年目は約41,491円
3年目は約41,491円
となります。
交通費
JR中央線なので京王線などよりは定期の値段が高めですが、上野原駅から歩いて学校まで行くこともできます。
通学バスもあります。
・通学片道
・通学往復
・平日のみ
・全日利用
と細かく料金が設定されているので、自分に合った定期を選ぶことができ無駄がなくてよいです。
息子たちは、部活もしていたので通学片道の定期を購入して朝だけバスを利用して帰りは歩いていました。
日大明誠高校に進学させてみて
日大明誠高校は私立の中でも比較的学費が安いです。
山梨県の上野原市にあるため、都心の学校に行って高校生活を楽しみたい人には地味だと思われて敬遠されがちですが、学校は広くのどかで余計な誘惑が無いため勉学や部活動を頑張る環境としては素晴らしいと思います。
学校の先生が一生懸命
できる子もできない子も差別なくみな同じようにきちんと面倒見てくれるます。
これって、すごく大事なことだと思います。
内申にも大きく影響しますからね。
補講をきっちりしてくれる
塾に行かなくても学校で格安で夏期講習、冬期講習、春期講習を開いてくれます。
夏には希望者は軽井沢で三泊四日で一日10時間の勉強合宿があります。
これまた、交通費、宿代、食事代、講習代込みで三万円弱です。
格安です。
とにかく、進学させるために先生が一生懸命です。
普通の子でも大学に進学できる
基礎学力到達度テストと校内推薦、指定校推薦で大学進学が広がる。
基礎学力到達度テストと校内推薦方式と二パターンから大学進学の道が開けます。
その他、他大学への指定校推薦もあり90%近い大学への進学実績があります。
そのうち60%近く日本大学へ進学できます。
体験談
中学時代の長男・次男の内申成績ほぼオール3でした。
高校でも、長男はあまり勉強しなかったため成績はイマイチでしたが、部活は頑張り空手部で関東大会へ行きました。
次男はバレー部で内申は3.9と中学よりよい成績でした。
息子二人とも、ほんと普通の子です。
特に飛びぬけて勉強ができるわけではありませんが、現在長男は日大工学部情報工学科→パナソニックシステムソリューション入社しております。
次男は、日大理工学部土木工学科→大学3年です。
⇒2021年現在、就職も早くに決まり中堅ゼネコンである新潟に本社がある(株)植木組に内定が決まっています。
今のところ本人の希望通りの道を進んでいます。
修学旅行は海外
息子達のときの修学旅行は、オーストラリアのケアンズでした。
修学旅行に行く前は、日本から出たくないって言ってたのにオーストラリアに行ってからは海外がへっちゃらになりました。
英語はペラペラではないですが、オーストラリアでは片言とジェスチャーで結構通じる、いるうちに話せるようになるよ~ってとっても前向きになりました。
海外への抵抗も一気に吹き飛びました。
勉強だけでない大切なことを教えてくれる
献血活動(34年間貢献)
校内美化活動
勉強だけできればよいというのではないことを良く教えてくれます。
校内美化活動は学校の中だけでなく、生徒たちは最寄り駅までの道のりもゴミを拾います。
雪が降れば、駅から学校までの道の雪かきもします。
自分だけでない、誰かのためにということも教えてくれます。
強制的なPTAがない
小学校・中学校の時にあった様な強制力の強いPTAや役員制度がありません。
後援会というものがありますが、希望者を募りできる人がボランティア的にお手伝いをするということはあります。
できない人は3年間何もせずに卒業していきます。
それでも何も言われることはありませんし、強制的に「何もやってないので今年はやってください」的なこともないです。
その点はストレスフリーですね。