子供を保育園に預けて働くには両親がフルタイムで働いていないと難しい現状があります。
母親の場合は、結婚して出産などで仕事のキャリアを中断せざるを得なくなることが多く、子供が少し大きくなってから保育園や幼稚園に預けて働く頃には正社員で働くことは非常に厳しいのが現実です。
風邪などひかれると突然仕事を休まなければならないこともあり、会社側にとってはあてにできないと採用を敬遠されがちです。
私も息子達が小さかった頃は、パート先がなかなか決まらずイライラしたり悲しくなったりしたことを昨日のことのように覚えています。
働きにくい仕事
ファミリーレストラン
たとえば、飲食店の店舗スタッフです。
いつも比較的募集があり応募しやすいのでついパート先にと検討しがちです。
ですが仮に採用された場合、小さい子供を抱えての仕事はメンタル的にかなりキツくなります。
特に誰もが知っている有名な飲食店での仕事は、余計な人件費をかけないで売り上げを上げていくということを店舗責任者は考えている為、最低限の人数でシフトを組んでいることを理解しましょう。
なので、シフト組された後での突然のお休みはタブーということになります。
どうしても休まなければならないときは、自分で代わりの人を探さなければなりません。
誰も交代してくれないと基本的には自分が出なければならないのです。
子供が熱を出した時は、どうしても休まざるをえず店長に話をして無理矢理にでも休むか、どちらかの両親に面倒見てもらうかなどと神経をすり減らすことになります。
実体験
次男が小児喘息で休みがちでしたが、店長はそれでも
「私が出てくれるときは自分が休めるからありがたいので続けて欲しい」
と言ってくれていました。
休みがちの私が気に入らないのでしょう、何かと嫌がらせを受けたり嫌みを言われたりしました。
その人だって子育てしてきたのだと思いますが、誰かが突然休んだことで残った人がその人の分までカバーしなければならず、結果として忙しい思いをすることになりその不満が嫌がらせや嫌みの発言となってかえってくるのだと思います。
どこの飲食店も同じとは言いませんが、シフト制の場合はこのような状況になりやすい環境であることは間違えありません。
中小企業での事務
もう一つは、中小企業などの事務仕事で複数人で仕事をまわしている場合です。
自分がいないと仕事が滞ってしまう場合も同じことが言えます。
事前に休みを取っておけば調整しておくことができますが、突然の休みとなると上手く仕事が回らなくなってしまうような業務形態の場合ですと、子供の都合での休みが増えてくるにつれて非常に仕事しにくくなり居づらくなってきます。
私もこのような思いをして仕事を辞めたこともありますし、保育園のお母さんでも同じような悩みで仕事を変えた人もいました。
このようなシフト制の仕事を検討する場合は、子供が万一風邪をひいて休む場合でも代わりに面倒を見てくれる人を探した上で働くことをオススメします。
そのような根回しをせずに安易に、仕事を始めてしまうと後々自分の首を絞めることになります。
思い通りにいかないイライラが子供に向けられたりすることもありますのでよく検討した上で働くようにしましょう。
子供がいても働きやすい仕事
その中で、子供を抱えながらでも働きやすい仕事(職種)があることが分かってきました。
保険外交員
第一生命保険株式会社や日本生命保険相互会社、明治安田生命保険相互会社と言ったら知らない人はいないでしょう。
どの会社も女性がメインで保険の募集販売をおこなっています。
営業なので自分中心で仕事のスケジュールを組み立てられるため、他人に迷惑をかけることが少なく嫌がらせや嫌みを言われることはまずありません。
諦めずコツコツ仕事ができる人なら仕事上で子供がいることで嫌な思いをすることはないので、心に余裕をもって仕事ができます。
オペレーター業務
私は、三井住友信託銀行で発信のオペレーターを2年ほど経験しました。
大きなフロアに50人はいるであろう人数で一斉に発信業務を行います。
仕事内容としては、その日その日で発信する内容(案内する内容)は異なりますが、丁寧な研修やマニュアルがあるため基本的にはその通りに話すだけです。
大人数で同じ作業をするため、当日突然休みの人がいてもほとんど支障がありません。
急に、朝になって子供の熱で休まなければならなくても電話一本でお休みできます。
特に嫌な顔をされたり嫌みを言われたりすることはありません。
私が勤めだした時は二人の子供は高校生だったため、そのような悩みはありませんでしたが、小さいお子さんをお持ちのお母さんはよくお休みしていました。
それを見て、なんと休みやすい環境なんだと思ったものです。
実体験
同じ月に派遣された同期の一人が子供が幼稚園に通っていました。
その人は週に3日で9:00~16:00という契約で働いていました。
勤務時間もきっちり時間で終わり、残業はありません。
現在は、子供が小学生1年生となり週に3日だった仕事を4日に増やして、9:00~17:00で働いています。
大変なこともあるけれど、子供が風邪引いたときに休みやすいから辞められないと言っています。
私も働いていて、子育てしながらの仕事としては完璧だなと感じたほどです。
しかも、銀行のオペレーターなどの契約はほとんど派遣契約なので、時給も高く社会保険なども完備されており、その点でも文句のつけようがありません。
中小企業で経営者が女性
これも、私が働いていた会社での経験です。
社長がシングルマザーで子供が2人いるということで、子育てしながらの仕事の大変さを理解していただき採用となりました。
一緒に働く仲間は当初、営業2人に店長1人の人数でのスタートでした。
車の買い取り販売と言うこともあり、お客さんがバンバン来るという感じでは無かったので、子供の都合でお休みしたり早退したりは、他の営業マンが替わりにフォローしてくれました。
車の名義変更やその他の書類の処理などは、急ぎで無ければ自分で調整して仕事ができたのが良かったです。
女のパートさんなどがいなかったため、嫌がらせや嫌みを言う人もいなく精神的に楽に仕事ができました。
社長から、子供が風邪引いたときは休んでいいよと言ってくれていたことも精神的に助かりました。
まとめ
小さい子供を抱えての仕事選びはママさん自身のためにも慎重にすべきだと感じます。
また、子供が小さいからと派遣登録を諦めていませんか?
パートなどよりも、条件がよくて子供がいても働きやすい仕事が見つかることもあります。
子供が小さいうちは、なるべくシフト制の仕事は避けましょう。
小さい企業(会社)だと人数が少なく急な休みでは、嫌な思いをすることがあることを理解した上で応募するようにしましょう。
どうしてもシフト制などの仕事をしなければならないときは、誰か頼れる人を探すことでママさん自身の精神的負担を軽減できます。
子育てしながらの仕事探しは、なるべく子供がいても融通がきく会社(業種)を選ぶようにすると子供が原因で退職するリスクが減ります。