ブドウを育ててもう10年くらいになります、、、
順調に育つ年もあれば、全く実がつかない年があったり、、、
試行錯誤しながらブドウ(巨峰)を育てて気がつけばあっという間に月日が流れていました。
初めは庭の地植えから始まり、2年過ぎたあたりから地植えでは上手く育てられないと思い、鉢植えに切替えて以降ずーと鉢植えで育てています。
毎年春先に新芽が順調に出てきますが、梅雨時期に雨が多くなってくると葉が黒くカビがついたようになってしまいます。
葉っぱがべと病にかかったり、黒い斑点が出てきて黒とう病になったりと、とにかく毎年梅雨時期に病気が発生していました。。。
育て方のポイント
もちろん、その年の気候が大きく左右されてしまいますが、それでもポイントに気をつけて育てていくと比較的うまくいってるな~というのが実感です。
植え替え
鉢替えの時期は収穫が終わった9月下旬から10月中がベストです。
11月になると急に気温が下がってきますのでその前に鉢替えをすませると良いでしょう。
古い鉢からブドウの木を引き抜くと根っこがビッシリ詰まっているのがわかると思います。
根にこびりついている土を落として回り過ぎた根っこはカットしてすっきりさせましょう。
カットしてもブドウの成長は早いのですぐに根が張ってきます。
毎年鉢替えすると10匹近くいます。
気持ち悪いですが、鉢替えすることで駆除できます。
年に1度は鉢替えをして新しい土を入れてあげることで翌年の成長が違います。
ブドウを育てていた前半は、鉢替えをせずに適度に肥料をあげて育てていました。
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植え替え実体験
収穫後の枝
新しく土を入れ替えます。
我が家は腐葉土と鹿沼土と以前使用していたリサイクル土を混ぜて使用しています。
市販で売っている土を利用するのが手間が省けて便利です。
使用した土を一度では捨てず消毒をして再利用しています。
色々試してみた結果腐葉土を混ぜると水はけがグッとよくなり目詰まりが少なくなります。
水やりをしても浸み込み方が早く土の状態がいいように思います。
実際、目詰まりで根腐れや成長不良になることがほとんどありません。
ぶどうの根
土を入れ替えるときは、成長して根っこが密集しすぎているので適当にカットして空気と土が入りやすくします。
結構、適当に切っても大丈夫です。
ブドウの土の中にいた幼虫
知らないうちに土の中で成長している虫の幼虫、、、
数匹見つかりました。
このような虫を排除する意味でも土の入れ替えは大切な作業だと感じます。
土入れ替えと剪定後
土を入れ替えた後、不要な枝をカットしてスッキリさせました。
この時点で来年必要な3年枝を多くカットしてしまうと実がならなかったり、つきづらかったりします。
翌年、去年切りすぎて実がならず失敗したと思って大丈夫です。
その年の収穫は諦めて翌年を迎えると実がつくと思います。
強剪定しちゃったということで1年お休みしたと思ってください。
根っこは生きていますので3年枝ができればまた実がなります。
鉢のサイズ
鉢のサイズは、どれくらい大きくしたいかで決まります。
我が家は他にも沢山の植物がありますので、ブドウの鉢をあまり大きくしたくないので鉢は変えないで土のみ新しいものに入れ替えします。
鉢を大きくするとその分ぶどうの木も大きくなります。
鉢を大きくするとそれだけスペースをとりますのでご自宅のサイズに合わせて鉢のサイズを決めると良いでしょう。
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剪定(せんてい)
剪定を間違えると実がつきません。
では、どうすれば良いの???
これが初心者には判断するのが難しいです。
ブドウがどうやってなるのかを理解すると分かりやすくなります。
何年やってもなかなか分かりませんでしたが、辛抱強く育てている間に分かったことは、春先に節から芽が出て葉っぱが出てきて枝が伸びていくのですが、その先にブドウがつくことが分かりました。
大体伸びた枝に1房か2房のブドウができます。
⇩⇩
茶色い枝を見ていくと所々にプクッとしたコブのようなものがあります。
これが節であり春先になると節が割れて緑色の綺麗な葉っぱが出てきます。
それと共に緑の枝がぐんぐん伸びていきます。
ブドウの実は、この節から伸びた新しい枝の先に実がつきます。
その節から春先新芽が出ますので、一枝に3つくらいの節を残してその先をカットすれば良いかと思います。
剪定時期は1月から2月がオススメです。
ぶどうを育て初めのころは、剪定するのが怖くてどこから切れば良いか悩んだり自分の残した節から新芽が出るか心配になったりします。
そんな時は長すぎる枝先をカットする程度にして、その年は様子を見るのも良いかもしれません。
数年繰り返し見ていくと、どこまでカットして良いかわかるようになります。
今年はブドウの収穫を諦めてバッサリ剪定(せんてい)してみるのもありです。
その年は1房つくかつかないかの収穫かもしれませんが翌年の成長が違います。
去年、かなり短く枝を刈り込みましたので1房しか実がつきませんでしたが、今年(2020年)は、15房くらい実がついています。
しかも大きな実が多いです。
思い切って剪定した翌年に比較的たくさんの実がつく理由は分かりません。
何年も育ててみて、あーそうなのねという感じです。
何年も実のつきがイマイチだな〜という時、一度思い切って強剪定してみるのもアリだと思います。
それが原因で根腐れしたりダメになったりすることはほとんどないです。
根っこを見ると納得できますよ!
摘心
ブドウの元になる花芽が出ても、その先どんどん枝がのびていきますがそのまま伸ばしていくと、栄養が分散されてブドウに十分な栄養がいかなくなります。
ぶどうになる房の先の本葉(大きい葉)を数えて約5~6枚くらいのところで穂先を切り落とします。
摘心の場所ですが、インターネットには色々な方法が書かれています。
ブドウを専門に栽培している人のブログでもそれぞれ異なるやり方があるようです。
摘心の基本は房の先に枝がどんどん伸びていくと栄養が房にいかないから適当なところでカットしてその先に栄養がいかないようにするというのが目的です。
脇芽についても同様で、房に栄養がいくようにするために不要な脇芽をカットするというのが目的です。
実際、我が家のブドウも適当にやってるのに毎年、数房出来上がりますので、、、
花ぶるいは窒素肥料の与えすぎでなったりするようですが、我が家の経験上花ぶるいしていた時は摘心していないときでした。
適度に摘心するようになってからはブドウの実がなるようになったんです。
具体的な理由はわからないけど、それからは自己流摘心を毎年続けています。
穂先 脇芽
先端を摘心すると、脇芽がどんどん出てきます。
脇芽も多くなると養分がとられてぶどうの房に養分がいかなくなります。
それを防ぐために見つけたら脇芽もとってください。
肥料
収穫が終わった後の10月下旬から11月上旬に与えます。
お礼肥的な感じです。
鉢替え(土替え)がちょうどこの時期なので、一緒にやってしまうのがオススメです。
その他の鉢植えの肥料を与える目安は、2月、6月、9月頃に化成肥料と有機肥料を与えます。
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水やり
ブドウは基本的に乾燥に強いと言われています。
夏以外は土が乾いたら鉢底から水が出るほどたっぷり与えます。
流石に、夏の暑い日は毎日水やりします。
土の状態を日々観察して、土がカラカラだと思ったらたっぷりの水やりすること。
と覚えると良いです。
日当たり
植物のほとんどは日当たりが良い方がよく育つのは事実です。
日陰しかない場所だと思うように成長を期待できないので、できるだけ日が当たる場所で育てるようにしましょう。
日当たりが良くて、雨があまりかからない場所がベストです。
梅雨時期、雨が多い季節になると葉や実に病気が発生しやすいです。
ここで病気にかかってしまうとブドウの成長が格段に悪くなります。
葉が黒くなったり白っぽくなったりカビが発生することが多いです。
発生すると、薬をまいてもなかなか改善できません。
このカビの原因は雨や湿度だと感じています。
梅雨時期に葉や実が雨にかからないよう工夫するようになってからは葉が変色することがほとんどなくなりました。
そういった意味でも、地植えより鉢植えの方が管理しやすいと思います。
雨が降るな〜と思ったら120ℓくらいのゴミ袋をかけたりして雨が直接、葉や実にかからないようにしています。
軒下など雨があたらない場所に置くのも良いかと思います。
梅雨時期を上手に乗り切れば、あとはあまり心配する病気はないように感じます。
ただ、緑色したムクムクの芋虫がいることがあるので見つけたら退治してください。
どんどん葉っぱを食べちゃいます、、、
ジベレリン処理
ブドウの花が満開になったらジベレリン処理をしましょう。
ジベレリン処理をするメリットは、成長促進と種無しブドウができるようになることです。
ジベレリン処理の1回目は、ブドウの花が満開になったところで行うのがベストです。
その後、おおそよ2週間後に2回目のジベレリン処理を行います。
1回目 5月13日実施
2回目 5月26日実施
上記写真は、二度目のジベレリン処理を終えたところです。
ブドウの房の成長は、房ごとにまちまちです。
ジベレリン処理の基準は、花の満開を基準に行うと良いでしょう。
ジベレリンは錠剤で、水に溶かして使用します。
散布の方法もありますが、私はペットボトルのお尻をカットしてコップ状にして、そこへ水とジベレリンを入れて錠剤がとけた水にブドウの房をチャポンとつけるようにしています。
散布すると目に入ったり吸い込んだりする可能性が高くなるので、水に溶かすことでこれらを防ぐことができます。
ジベレリン使用方法に、目に入らないように、終わったらうがいをするようにと注意書きがありました。
身体にできるだけ入らないようにした方が良いのだと思いますので、ジベレリン処理を行うときは十分注意して作業します。
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成長記録
2020年
まだまだ芽が出る気配はありませんが、確実に成長しているのを感じます。
3月になると節が割れて新芽がではじめるようになり、日を追うごとにどんどん新芽が出てきます。
新芽が出て枝がぐんぐん伸びていくとお待ちかねのブドウの実にお目にかかることができます。
結構立派な房です。。。
ここからが問題です、、、
毎年、結構な割合で花ぶるいが起きてしまいます。
どうしてだろう、なんでだろうと試行錯誤して、今年は化成肥料を2週間おきに少しだけ追肥して様子を見ています。
肥料のあげすぎは、肥料やけという悪循環になることもあるといいますが、15房もついた勢いのあるブドウの枝、、、
鉢植えでは栄養不足になることもあるのではないかと考えたのです。
考えられるのは、冬越しと肥料不足しか思いつきません。
去年は暖冬でしたので冬越しは大丈夫だったのではないかと考えます。
なので、今年は実がなり始めてから2週に1回少し化成肥料を与えてみて様子を観察しています。
下記の写真は、一番はじめに実がついたブドウに花が咲いた様子です。
ブドウの花は、実の成長によってまちまちなのでいっぺんに全部の実に花が咲くわけではないです。
成長具合に応じて順番に花がついていきます。
ブドウは、自家受粉なので何もしなくても勝手に受粉してくれるのでありがたいです。
5月13日現在、15房中1房が満開で2房めに2個ほど開花が見られ、それ以外はまだ花が咲いていない状態です。
ただいま、成長待ちです。
もうしばらくお待ちください!
今年の収穫💛
2021年
春先に私が剪定をしたのですが、うまくいかなかったのか房が3つしかできませんでした。
そのうち、主人が途中で間違って1房切り落としてしまいました、、、
なんてことを~
結果、2房を育てることになりました。
今回はジベレリン処理をするタイミングをはずしてしまったのでおこなっていません。
また、花が咲く前の段階でブドウの房の根元と先っぽを少し切り落としました。
粒を減らすことで、より一粒一粒に栄養が集中するようにしてみました。
今年の収穫💛
どういう理由かはわかりませんが、今回は早めに収穫できました。。。。
8月4に収穫して食べてみたら、今までの中で一番甘いではないですか。。。
ジベレリン処理をしていないので種はありましたが、お店で売っているくらいに近い甘さがありました。
2022年
5月上旬今年は、土の入れ替えができず不安でしたが4月になると新葉がどんどんでてきました。
成長の勢いはいいですね、、
5月10日に化成肥料をあげました。
7月中旬ぶどうの実が色づき始めました。
今年は、ジベレリン処理もしそびれてしまいどうなるかと思いましたが、甘さは変わらず種ありの実ができています。
実が成長し始めてから2週に一度手のひらに軽くのる程度の化成肥料をあげて6月下旬にバットグアノの肥料を適量入れました。
今年の収穫
色づいている実を一粒食べてみましたが、ちゃんと甘いです。
極甘とはいきませんが、甘さのあとにほど良い酸味が少し残る感じであっさり食べられます。
毎年思うのですが、早めに色づいてしまう実とまだ青い実との混在があり、全ての実が同じ時期に同じ色に熟さないとこが悩みどころです。
ですが、10年前から比べたら上出来です。
食べられるようにまで成長したのですから、、、
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