車業界もいろいろです。
家族でやっているようなこぢんまりした会社から規模の大きな会社までさまざまです。
また、車業界と言ってもお店に車を並べて販売中心のお店もあれば、すぐにオークション会場に車を運んで出品して利益を得る会社もあります。
いろんな形態の会社があるので、その辺りをよく考えてから会社を選んでほしいです。
ディーラーや中古車販売会社、整備会社、名義変更のために陸運局などに行くことが多く色々な人と接する中で、車業界ってこんな構図になってるのね~と勉強させられました。
会社選びのポイント
一番気になるところですね!
車業界と言っても沢山ありすぎてどこの会社を選んだら良いか迷ってしまいます。
大きく分けると4種類の車屋さんの形態があります。
ディーラー
トヨタ(トヨタ自動車)、ニッサン(日産自動車販売)、三菱自動車販売、スズキ(スズキ自動車販売)、BMW、ヤナセ、、、大きなところではこんなところで、誰もが知っている会社です。
ディーラーは、会社自体が大きいため入社できれば給料は比較的安定して受け取れます。
サービス業であることから土日祝日の休みは取りにくいですが、労基法にかからないように平日休みを併用しながらきちんと休みを取れるようになっています。
ボーナスの多少の増減はありますが、出ないということはほぼないでしょう。
中古車販売店
中古車販売店は、中古車の販売と整備、保険などで売り上げを上げていきます。
中古車販売店について見てみると、ディーラーの認定中古車販売店はディーラーの関連会社であることが多いため比較的安定して働くことができると思います。
その他の中古車販売店は会社の規模の大小で待遇面は大きく変わります。
モータース
従業員数は多くても15名~20名くらいのところがほとんどです。
中には家族の人数くらいで経営している中古車屋もいくつもあります。
お給料は正直安定しているとは言いがたく、ボーナスもあったりなかったりと不安定なところが多いです。
買い取り専門店
車買い取りガリバー、車買い取りラビット、車買い取りアップルは、加盟店料を利益にして経営している車会社です。
直営店と加盟店で全国展開しており、加盟店の場合のほとんどは中小企業の会社で看板を借りてそのブランド力で運営していくことになります。
加盟店の企業は、加盟店料を納めて経営している中小企業中心の会社です。
加盟店料をもらう側の会社は、フランチャイズのお店にアドバイスに行ったりと事務仕事の他に外出が結構あるので日々忙しいですが、給料は安定しています。
反対に、中小企業の中古車販売会社が加盟料を支払って会社を経営している場合は、比較的少人数で経営していることが多く仕事量は多いため深夜までになることもよくあります。
さらに残業が日常的なため、体力のない中小企業はみなし残業を数万円支払って目一杯働かせるという仕事のスタイルが常習化しています。
そんな会社は、もちろんボーナスもほとんど出ません。
オススメできない車会社
ココがダメ
理由は簡単! 拘束時間が長い、給料が安いです。
実体験
私が働いていた会社は、有名なガリバーという中古車買い取り専門店のフランチャイズをしている中小企業の中古車販売店でした。
もう退社しております。
本店が東京都の練馬、2号店が東京都の昭島にありました。
私は、パートで採用されて昭島に配属となりました。
時間給(時給1,000円)のため比較的融通がきき、昭島のお店の従業員は店長含めて社員は4人でした。
パートの私と5人でお店を開けていました。
平日の日中はお客さんは少なく土日祝日に多く来店します。
なので、基本的には社員の方は土日祝日は全員出勤で平日に一週間に1日~2日のお休みがありました。
お給料は、営業で200,000円~230,000円程度にみなし残業が30,000円上乗せされる感じです。
手取りで200,000円~220,000円程度でした。
店長は、店長手当が100,000円ほどついていたと思います。
お店の営業時間は10:00~20:00までですが、開店作業があるので朝は9:30までには出社します。
夜は、10:00~0:00時ころになるときもざらです。
私は、パートで子供もおり事務で採用されていましたので遅くなっても19:00頃には家に帰れていました。
車買い取り専門店ガリバーは、買い取った車を自社でまとめて管理するシステムで、全国のガリバーで買い取った車を何処の店舗でも閲覧、購入できる仕組みになっています。
ガリバーのインターネット販売で車が売れないと、USSという車のオークション会場に車を運んでオークションで車を売って利益を出すようになっています。
その日に買い取った車は、綺麗に掃除して事故車でないかどうかなど車の状態を記録し、最終点検した後に写真を撮り自社の販売専用サイトにアップする作業があります。
それが終わると、USSのオークションに間に合うように陸送に手配をして運んでもらいます。
しかし、オークションが明日で前日に買い取った車は、その日中にオークション会場に運ばなければならくなり、陸送の手配が間に合わないこともしばしば、そんなときは営業の人たちで東京からUSS会場のある千葉県野田市まで自走することになるのです。
この陸送がある日は、営業の人たちが帰れる時間は0時をまわります。
私が在籍していた頃は一番遅いときで朝の4:00まで仕事してたというとこともありました。
これは、かなりまれですが23:00~0:00をまわることは結構ありましたね。
営業マンたちは辛いといってました。
みなし残業がついているのでいくら働いても給料は変わりません。
私の場合、ボーナスは4年半勤めて寸志が一回でした。(2年半働いて社員になっています。)
営業マンたちは、聞いた範囲ではまともなボーナスをもらったという話は聞いたことがありませんでした。
新車の一台に対する利益率は結構大きいと思いますが、中古車の利益率は一台買い取ってオークションで販売して20万円出たら凄いです。
たいてい5万円~10万円くらいしか利益が出ませんでしたね。
廃車にするような車を買い取ったりしたら、オークションで落札価格1万円なんてこともよくありました。
何でか分かりませんが、そんなお金にならないような車も買い取ってましたね。。。
車を売りに来るお客さんはうちに来る前にいくつもの買い取り専門店をまわってきます。
駆け引きをして一番高値で車を売りたいのでね。
なので、どうしても車を買い取りたい側としては、ついついオークション相場上限ぎりぎりや高い金額で買い取ってしまうことになり、結果利益幅が小さくなるといった感じです。
ディーラーなどは、車を売るときは今乗っている車を下取りに出して次の新車を購入することがほとんどなので、買い取りと新車販売のセットで利益をだすことができます。
しかも任意保険も比較的ディーラーはセットで契約することが多いです。
その点、中古車買い取り専門店は買い取りが専門なので任意保険などの契約もあまり増えず、保険収入もないので全体的に売り上げを大きく伸ばしていくことができないのです。
それなのに、人件費はディーラーと同じくらい必要になります。
その上、フランチャイズ加盟店料に毎月100万以上支払うのですから、いくら働いても環境も待遇も良くならないのはわかりますね。
ココがおすすめ
小規模会社だったので、パートの私としては融通が利いて働きやすい環境ではありました。
人数も少なくサバサバした人が多かったため人間関係で悩むこともありませんでした。
社員同士で仲が良かったで、忙しい時もお互い助け合って仕事していました。
フランチャイズは、本体が儲かるようにできているシステムなので、なるべく直営の会社に就職できるとよいと思いますよ。
同じような仕事しているのにお給料も休みも全然違います。
2年半過ぎてから、社員にならないかと社長から声をかけられて社員になりました。
営業事務契約で子供がいるので10:00~17:00までで月給180,000円でした。
ボーナスはなかったですが、私にとっては家から近く融通が利いたので悪い条件ではなかったです。
ですが、その後半年過ぎたあたりから経営がどんどん苦しくなって、突然社会保険を辞めますと言われて給料はみんな一律100,000円と言われました。
ほんとに突然でしたね、小さい会社ってこういうことなんだってそのとき実感しました。
それから、どんどん人が辞めていきました。
昭島店も閉めるということになり、とても練馬までは通えなかったので会社都合で退社という運びになりました。
4年近く働いて感じたことですが、買い取り専門店はフランチャイズで立ち上げても純利益を出すことが非常に難しいと感じました。
一日に買い取れる車の台数は良くて数台、平日は来店0件ということもよくありました。
中古車の買い取った金額とその車を販売した価格の差額が売り上げです。
一台につき10万円~20万円、ちょっと良くても30万円程度です。
一ヶ月に買い取れる台数は季節にもよりますが40台から80台くらいでした。
一台の粗利が15万円×40台(一ヶ月)=600万円
これは、あくまでも机上の計算です。
もちろんこれよりも悪いとき良いときはあります。
従業員店長含め5人分の給料、家賃(60万円)、水道光熱費、ガリバーの看板料(約100万円)、ガリバーのインターネット販売で販売制約になるとガリバーに成約料の支払い(数万円)、その他ガリバーのジャンパーなどの備品の購入、といった感じでとにかく支出が多い割に利益が追いついてこないわけです。
結果、従業員がどんどん疲弊して退職となるのです。
おすすめの車会社
①ディーラー
②ディーラー認定中古車センター
③規模の大きな中古車センター
私が知っているネッツトヨタは、土日は出勤ですが平日必ず定休日があります。
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始もきちんとお休みがあります。
お給料もそれなりに安定していてボーナスもきちんと出ているものと思われます。
ここは、車の新車販売、整備、任意保険販売、携帯販売代理店(au)、洗車チケット販売、タイヤ販売、レンタカー、タイヤ保管サービスなど、多角的な方面からも収益を上げようとしています。
簡単にいうと、収益を上げられるシステムができている会社に就職するのがよいと思うわけです。
特に、家族を養っている人は簡単に採用されるところは避けた方が無難です。
車業界は今後も無くなると言うことはないと思いますが、車離れが叫ばれる中でカーリースやカーシェアリングなど車を使うための手段が色々あります。
今後、体力のない中古車会社は厳しい時代がやってくると予想されます。
必ず、会社概要と採用データを確認し会社の規模(資本金や上場データ、給与体系、福利厚生)をしっかり確認してから応募することが必要です。
まとめ
車業界に就職しても会社の選び方一つで、同じだけ働いても給料も違えば仕事内容もちがう休みだって違うんです。
私たちは、生活するために働く人がほとんどで会社のためにすべての時間を費やしたいと思う人はいないのではないでしょうか?
中には、本当に車が大好きで車業界で働きたいという人は別ですが、大半の人は生活のために働くのです。
給料も働きに見合った金額受け取れ、きちんと休みもとれるからまた仕事を頑張れる、そうではないでしょうか?