今回は、あまり聞き慣れないジョブマッチング・キャリアマッチング制度についてのお話です。
20年前の私の頃にはほとんどなかった制度ですが、近年理工系を中心にこの「ジョブマッチング制度」という方法での採用が増えてきています。
息子から聞く現在の就職活動は昔と比べてかなり異なることに驚いています。
40代~50代の親御さんの頃の就職活動と現在の就職活動はかなり違うので昔の話を子供にしてもあまり参考にならないことがほとんどです。
就職活動開始時期
就職活動は大学3年(大学4年になる年)の3月1日からで、4月から面接が始まり6月1日以降に内定が出るといった流れが経団連で決められています。
現実は違うんだな~と息子の就職活動を見ているとリアルに感じてしまいます。
そんな中、聞き慣れない「ジョブマッチング・キャリアマッチング制度」というものがあると息子から聞いたのです。
就職するに至るまでには様々なルートがあるようです。
就活選考ルート
自由公募
自分の受けたい会社にマイナビやリクルートナビ(リクナビ)に自分でエントリーします。
会社説明会⇒適性検査・ES(エントリーシート)⇒面接(複数回)⇒内定
といったプロセスで採用されるルートです。
学校推薦
その大学の学部学科に推薦枠があり、企業と学校のつながりで毎年、学校推薦で何人かの枠があります。
その推薦が取れると就職戦線という大変な就職活動をしなくて済むメリットがあります。
そのかわり、辞退ができないので注意が必要です。
行きたい会社があれば是非チャレンジしてみては。。。
ジョブマッチング
応募方法は、大学3年のインターンシップからの流れとなっています。
インターンシップに参加した後に会社独自のサイトのマイページが開設されます。
ログインすると定期的に採用の情報を見ることができます。
また、会社の雰囲気がわかるような情報をブログ形式で発信してくれていました。
就職活動については、インターンシップを受けていない人より早く情報が受け取れているというメリットがあります。
実際、今年(2019年3月)の就職解禁の時点ではエントリーシート提出済み、適性検査受験済みでした。
ジョブマッチング(キャリアマッチング)
ジョブマッチングは、入社前に仕事とのミスマッチが起きないように人事や配属部署を希望して面談を進めていきます。
ジョブマッチングエントリーの流れ
マイナビから企業にエントリーします。
↓
企業からの面談のご案内がきます。(マイページに)
↓
「〈一次面談〉キャリアマッチング」の内容でご案内がきました。
日時と時間と場所が指定されています。
↓
開催日時/場所を確認して予約をします。
面談してくれた会社の人はとても丁寧な話し方で親切だったと息子の感想です。
体験談
面談で聞かれたこと
①自己紹介
自己紹介のあと一言添えた。
②自分が何かアピールしたいこと
画像処理について
インターンシップで見学させていただき、また勉強させていただいたことに自分の考えを加えて話をしました。
③何か気になることはありますか?
↓
息子
海外赴任はありますか?
行くためにはある程度のランクがありますか?
上記の内容で質問、逆質問をして面談は終了したとのことです。
他の人の面談内容も一緒に聞くようになりますが、一人ゲームのことをひたすらしゃべっている人がいたそうです。
最後に会社側の面接してくれている方から
面接官
「どうして、ゲームの会社へ行かなかったの?」
と突っ込まれている人がいたそうです。
そのあたりをよく研究してから面談すれば、ゲームの話は出ないはずなので。。。
面談が一通り終わると、帰り際に
面接官
次へのステップは一週間以内にご連絡いたします。
マイページの確認をお願いいたします。
との話があったそうです。
一次面談の結果
私も息子に面談の後、最初に聞いたことは「面談の結果はいつくるの?」でしたので
息子
一週間以内で次へのステップをご案内します。って言ってたよ
とのことでした。
この一週間が長いんですよね~
ダメだったときのことを考えてもう少しエントリーしておいた方がよいと思うと息子にアドバイスしていたところ。。。
その日の夜、息子がマイページを見ると一次面談キャリアマッチングへの出席のお礼の後に2次面談へのご案内が記されていました。
当日の感想などのアンケートのお願いと次回の予約のご案内がありました。
息子がエントリーしている会社の中で、この会社が他の会社よりも動きが早いなという感想です。
他社を多くは見ていないので具体的に比較は難しいですが、、、、
会社によっては結果までに時間がかかる会社もあるかも知れません。
ジョブマッチング制度はどの会社も採用しているの?
会社側は事前に、学生の技術力とその子の持っている要素を確認することができ、学生側は就職してから何処の部署でどんな仕事ができるかが分かっているため、会社の求める人物と学生が求める会社像が一致すれば、お互いミスマッチが起きにくく離職率も減ります。
また、即戦力で働いてくれるという会社側のメリットと学生側は入ってからこんなはずではなかったというミスマッチが起きにくく、お互いがWinWin(ウィンウィン)の関係が築けるため、メーカーの企業では近年積極的にジョブマッチング制度を利用しているようです。
逆に言うと、文系でメーカーでない会社をエントリーする場合は、ジョブマッチング制度はあまり見受けられない傾向があります。
サマーインターンとジョブマッチング
息子の就職活動を見ていると、やはり早期の動き出し(サマーインターン)は有効だと言うことです。
サマーインターンに参加するとそのまま、ジョブマッチングルートにのることができます。
まずは、マイナビリクナビでアカウント登録することから始まります。
↓
自分の興味のある企業を探します。
↓
下記のご案内を見てください。
(マイナビに掲載の案内は大学4年の年の就職活動解禁時にむけたものです。)
↓
例)
マイナビでパナソニックシステムソリューションズを見てみると3月に東京・大阪・福岡で会社説明会が予定されています。(2020年マイナビより)
東京は3/20. 3/22. 3/26. 3/28と4日間開催されます。
ただ、下記の通り説明会・イベント・学内セミナーに参加しないと次へのステップへ進むことができません。
応募者が多いと抽選となるため次へのステップへも進めない場合があるとのこと。
↓
次のSTEPにすすむには、説明会や、イベント・学内セミナー 等の
当社ブースへの、ご参加が必須となっております。応募多数の場合は、抽選とさせていただく場合があります。
予め、ご了承ください。引用元:マイナビ パナソニックシステムソリューションズ会社説明より
この時点で、全国からかなりの応募者が見込まれます。
倍率はかなり高くなると予想されます。
息子は、このルートではなくサマーインターン参加者専用の早期エントリールートにのることができたおかげで一足先に面談に進むことができました。
このような点からも就職活動は早くから動いた方が有利にはたらくというのは、あながち間違いではなさそうです。
一方で、他社も数件サマーインターンに参加しましたが、ジョブマッチングの早期選考にのることができなかった企業もありました。
就職活動でやったこと
息子は、大学の研究室の教授によく就職活動の相談をしていました。
面談前には教授に話を聞いてもらい、アドバイスをもらったりして自分なりに面談で何を話すか考えたそうです。
就職活動は1人だと辛かったり壁にぶつかったりすることもありますが、大学の就職課や研究室の教授など色々な人のアドバイスはとても有効だと思います。
1人で考え込んで辛いときには他の人の話を聞いたりして視野を広げると良いと思います。
コツコツ就職活動をしていけば、必ず自分とご縁のある会社に就職できると思います。
ジョブマッチング実体験
2019年3月19日にジョブマッチング(JM)の二次に参加しました。
面接の人は3人、面接される本人は1人(3:1)の面談でした。
聞かれたことに何とか答えることができましたが、予想外の質問が飛んできてテンパってしまって。。。
息子
上手に答えられなかった、、、
と息子が言っていました。
◯才男性
きっと落ちたと思う。。。
実はここが本命で、去年のサマーインターンから参加していたため早期エントリーになってしまい、他の会社よりも早く面談がトントン拍子に進んでしまったのです。
まだ就職活動が始まったばかりの初めての面接で、初めから上手にはできないからどんどんいろんな会社にチャレンジすれば良いのだと息子には話しました。
次の日に、マイページにES(エントリーシート)予約フォームの案内があったのだというのです。
前回と同じ案内に戻っているということは、、、?
息子が言うには、「たぶん早期内定ルートからは外れたけど」もう一度セカンドチャンス的な案内のようだと言うのです。
とりあえず、何でもチャレンジと予約し参加することにしました。
↓
2019年3月26日、時間通りパナソニックシステムソリューションズ(PSSJ)の担当の方より電話がありました。
30分間の電話の内容はエントリーシートについてのアドバイスだったそうです。
結局、面接を通過するための面談ではなく、6月選考へまわってくださいという内容の話だったとのこと。
なんのための電話面談だったのか息子と「不思議だね・・・」と話しておりました。
大学の教授に聞いてもそんなの聞いたことない、6月選考にまわらず他の企業で就職活動をした方が良いというアドバイスをもらいそうすることに決めたのです。
↓
しかし後日、息子に聞いてみると電話面談から13日後にマイページに次回役員面談との連絡があったとのことです。
聞いた私もビックリで、本人に聞いたけれどもどうしてかは分からないとのことでした。
ただ、ジョブマッチングではあまりに緊張して上手く自分の思いを伝えられなかったが、電話での面談ではきちんと自分の考えを話すことができたとのことです。
紆余曲折ありましたが、役員面談までこぎつけることができました。
2020年4月9日から役員面談の予約は満席という表示のままでしたが、4月18日頃に日程が増えて面接の予約ができるようになっておりました。
役員面接の予約までに少し時間がかかりましたが、心配せずに待っていれば面接の枠が増えます。
PSSJ(パナソニックシステムソリューションズ)意外にも多数エントリーして就職活動を進めています。
ここがダメの時のためにどんどん自分に合いそうな会社を探してエントリーしております。
いくつか説明会、適性検査、面接を受ける中で企業によって就職活動の進め方の違いがあることを感じているとのことです。
ある会社は適性検査で落とされてみたり、ある会社は適性検査後に説明会と面接とのことで参加すると
面接官
君、受け答えがはっきりしているから次、最終面接でいいよ
と言うような会社もあったそうです。
他には、会社説明会とテストということで参加した企業は、とにかく様々な種類のテストを何時間にも渡っておこなわれたとクタクタになって帰ってきたこともあります。
ここの会社は提出する物すべて自筆で紙で提出、とにかく紙に書くという作業が多い会社というイメージが強くこのペーパーレス化が叫ばれる中、古い体質の会社なのかと感じてこの会社は、就職活動をやめるとのことでした。
富士通フロンテックという会社にもエントリーしておりましたが、エントリー・適性検査後、ジョブマッチングに参加すると次の日にジョブマッチング2回目(最終面接)の連絡があったそうです。
内容は、息子が大学で行っている研究内容のプレゼンテーションだそうです。
プレゼンの時間は5分で、知らない人にも分かるように説明すると言うのか課題だそうです。
企業の風土、カラーによって面接の形態や内容も異なることを身をもって実感した息子は、良い経験になったととても前向きであります。
他の企業へどんどんエントリーしてチャレンジあるのみ
学生時代から将来を左右する仕事探しが大変なのは当たり前、面接が通らなかったからと
諦めずに自分と相性が合う会社に出会えるまで就職活動を続けることが大事ですね!
役員3人対本人というスタイルの面談でした。
面談前は人事の方が5人も部屋に来てくれて色々アドバイスをくれたとのことです。
↓
①自己紹介
②志望理由
③今後やってみたいことどんな物を製品化したいか
④最後に一言
という内容で話が進んでいったとのことです。
予定時間は15分だったのが45分の面談になったとのことです。
まとめ
ですが、インターンに参加できたからと言って必ず本採用されるとわけではないと言うのも現実です。
しかし、インターンシップに参加することでだいぶ有利に選考を進めることができるという現実があります。
1DAYインターンの場合は、企業の宣伝という印象が強く2日以上にわたって行われるインターンは学生側にとってはその会社のことを深く知るチャンスとなり、企業側にとっては優秀な人材を見つけることができるという印象があります。
早期エントリーの権利を得ることができるのは、インターンに参加した人のみであるようです。
通常選考は大学4年の6月からですが、早期選考だとエントリーの案内は大学3年の1月にきており、2~3月くらいからエントリーができるようになるところが多いです。
とんとん拍子に進む人は、GW(ゴールデンウィーク)前後に内々定的な案内をもらえる人もいるのではないでしょうか。
3年の夏のインターンから就職活動を始めるのを面倒がる人達もいますが、自分が希望している企業のインターンにエントリーしてみたり自分がすすみたい業種の会社にエントリーしてみてインターンに参加してみることをお勧めします。
また、希望する会社に入って何をしたいかということも必ず聞かれます。
そうです、 企業研究が非常に重要です。
ここが、曖昧だとエントリーシートが通らないような気がします。
エントリーシートが通過しても面談で大学時代に頑張ったこと(ガクチカ)と、会社に入って何をしたいかの2点を上手く面接官に伝えられないと内定までの面接通過が厳しくなります。
学生側も初めての面接は緊張しますが、場数を踏んでいけば面接にも慣れて自分をきちんと表現できるようになるはずです。
なかなか内定をいただけなくてもコツコツ就職活動を続けていれば、必ず自分とご縁のある会社に内定できると思います。