現在、より好みしなければ大学に進学できる全入時代です。
子供は親に言われて、または周りの友達が大学に進学するから自分も進学するのが当たり前だと思い込んで大学進学を目指している人が多いのではないでしょうか。
ただ大学を卒業するのではなく、スキルを身につけて卒業できる専門職大学という新たな大学制度ができました。
専門職大学ってどんなところ?
どうして国が新たに専門職大学を作ったのかということですが、、、
少子高齢化、産業構造の急激な転換で日本社会における将来が不安になったと言うことです。
学ぶだけの知識ではなく、学んだことを実践的に社会に生かしていける人材の育成、急激な世界・社会の変化に対応できる実践力と想像力を兼ね備えた人材を育成していかないと大変なことになると国が考えたからでしょう。
専門職大学・専門職短期大学では、従来の大学と専門学校の長所を取り入れて、理論にも裏付けられた
ココがポイント
①高度な実践力
ココがポイント
②豊かな創造力
どんなことを学べるの?
専門職大学に進学すると、その専門性のある職業に就いている人から直接教育を受けることができます。
産業界と連携して専門性のある人材を教育していこうということなのです。
卒業単位のおおよそ3~4割程度が実習という実践的な教育科目のカリキュラムになっています。
適切な指導体制がきちんと確保された企業内実習を2年間で10単位以上、4年間で20単位以上履修することになっています。
現在、11校が認定校となっており、ファッション・介護・医療・動物などなど様々な分野の専門知識を学ぶことができるようになっています。
2020年4月に、岡山医療専門職大学、開志専門職大学、情報経営イノベーション専門職大学、東京国際工科専門職大学、東京保健医療専門職大学、静岡県立農林環境専門職大学・同短期大学部、びわこリハビリテーション専門職大学の大学7校、短期大学1校、計8校が開学。2019年4月に開学した高知リハビリテーション専門職大学、国際ファッション専門職大学、ヤマザキ動物看護専門職短期大学の3校を含め、11校となった。
引用:ウィキペディアより
何年間通うの?
4年制課程の専門職大学・・・学士(○○専門職)の学位を取得することが可能
3年制課程の専門職大学・・・短期大学士(○○専門職)を取得することが可能
2年制課程の専門職大学・・・短期大学士(○○専門職)を取得することが可能
○○の中には専門的に学んだ名称がつけられることになっています。
↓
①前期課程
②後期課程
③区分課程
を導入できることになっています。
このようなカリキュラムスタイルなので前期課程修了した後、一旦就職してから後に後期課程へ再入学することもできます。
本人の状況に応じて多様な学習スタイルを提供してくれます。
科目
専門とする職業分野に通じる科目、新たな物やサービスを生み出すことができる豊かな想像力を育成するような授業科目となっています。
2019年春の現時点での専門職大学は下記の1専門職大学のみとなっております。
↓
2020年現在では、専門職大学は11校に増えています。
下記の画像を見てみると、専門性がよく分かります。
その専門性の分野について徹底的に実践を交えて学んでいく大学といった感じです。
医学・理工系の大学の学部に似ていますね。
専門職大学に行くためには?
大学進学の条件と同じです。
高等学校卒業している人が受験対象者となります。
どんな学生が専門職大学に進学する?
やりたい仕事、なりたい職業がすでに決まっている人や専門的な知識を深く実践的に学びたい人に向いています。
ただ、専門職大学でなくても普通に大学には情報工学部・福祉・獣医学部・医療(作業療法士・理学療法士)などの学科は多く設置されています。
専門職大学へ入学を検討する場合は、大学と専門職大学の両方を検討した上で、自分に合った進路を慎重に選択する必要がありそうです。
入学試験
一般入試、AO入試、社会人入試など、それぞれの専門職大学ごとに決めています。
大学と同じですね!
具体的な入試方法や試験科目については、自分が希望する専門職大学の募集要項で確認しましょう。
学費
基本的に、大学進学と同じくらいの費用がかかると思って間違いはありません。
文系よりも理系の学費に近いところが多いですね、、
やはり専門的な知識を学ぶので施設設備費的なところが大きいかもしれません。
授業料としては、おおよそ120万から160万くらいのところが多いように感じます。
奨学金制度は利用できるの?
専門職大学は既存の大学制度に位置づけられているので奨学金制度は利用できます。
日本学生支援機構 https://www.jasso.go.jp/
給付型・無利子タイプ・有利子タイプがあります。
成績が良い人は無利子の奨学金が利用できます。
給付型・・・経済状況が厳しい家庭であるが、本人が進学を強く希望している人が利用できます。
有利子型・・・比較的広く浅く多くの人が利用できます。
奨学金は返還義務があるので、就職した後に返済が約20年間続きます。
それでも大学で学び、その技術でしっかりした企業に就職できれば十分投資した金額を回収できると思われます。
しかしながら大きな金額を借りるのですから、大学進学と将来の就職まで見据えた大学選びは必要になってきます。
なんとなく大学に進学すると、思った以上に就職活動で苦戦して奨学金の返済が困難になる場合があります。
現在、人手不足と叫ばれる中ですが以外に非正規雇用の人が多いのも事実です。
若いから何処でも正社員で雇ってもらえると思っていると結構辛い思いをするかも知れません。