即位礼正殿の儀は通常通り2019年10月22日(火)に行われます。
いったいどんな儀式なの?
即位の礼
成り立ち
即位礼正殿の儀の誕生は、さかのぼること今上天皇(きんじょうてんのう)が即位した1990年が始まりとされています。
今上天皇は現在の天皇陛下である明仁(あきひと)天皇陛下のことです。
明治天皇から昭和天皇までは、即位礼正殿の儀のことを即位礼紫宸殿の儀(そくいれいししんでんのぎ)と呼ばれていました。
そのころの儀式は京都でおこなわれておりましたが、今上天皇即位(きんじょうてんのうそくい)からは東京にある皇居の正殿(こうきょのせいでん)でおこなわれています。
流れ
すご~く気になる。。。
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1天皇陛下が高御座(たかみくら)に昇る。
こんな、立派なところに新天皇陛下が座るのです。
現在の皇太子さまがが昇られます。
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2皇后さまが御帳台(みちょうだい)に昇る。
新皇后である雅子様がお座りになります。
参列者が合図により起立し、鼓(つづみ)の合図と礼で始まります。
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3内閣総理大臣が御前(おんまえ)に参進(さんしん)します。
現時点では安倍晋三内閣総理大臣(あべしんぞうないかくそうりだいじん)が参進されると思われます。
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4天皇のお言葉があります。
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5内閣総理大臣の寿詩(じゅし)が読み上げられます。
謹んで申し上げます。
天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく即位礼正殿の儀を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶び{慶によろことルビ}申し上げます。
ただいまは、天皇陛下から、いかなるときも国民と苦楽を共にされた昭和天皇の御心{御にみとルビ}を心とされ、常に国民の幸福を願われつつ、日本国憲法を遵守し、象徴としての責務を果たされるとのお考えと、我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちとを伺い、改めて感銘を覚え、敬愛の念を深くいたしました。
私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに、世界に開かれ、活力に満ち、文化の薫り豊かな日本の建設と、世界の平和、人類福祉の増進とを目指して、最善の努力を尽くすことをお誓い申し上げます。
ここに、平成の代{よとルビ}の平安と天皇陛下の弥栄{いやさかとルビ}をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
引用:データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所
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6内閣総理大臣の合図で新天皇の即位を祝して万歳三唱をします。
内閣総理大臣が所定の位置に戻ります。
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7参列者が鉦(しょうこ)の合図で着席します。
衣装
天皇陛下がお召しになるのは黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)という衣装になります。
平安時代以降、重要な儀式の時に着用されてきた黄色がかった茶色の束帯衣装(そくたいいしょう)で正装として使用されています。
皇后(そうごう)さまがお召しになるのは、良く聞く十二単(じゅうにひとえ)という着物です。
髪型は御垂髪(おすべらかし)というスタイルに整えます。
男性皇族は束帯(そくたい)を着用し、女性皇族は皇后さまと同じく十二単(じゅうにひとえ)を着用して出席します。
新たな休日
日本国憲法第一章では、即位の礼を行った当日は「即位礼の儀(そくいれいのぎ)をおこなわれる日を休日とする法律」という法律があり、その日を国民の休日としています。
憲法の法則でいくと、これから毎年4月30日が国民の休日ということになります。
まず、現在の天皇陛下が退位することで、12月23日の天皇の誕生日の祝日が無くなるようです。これは、内閣府の国民の祝日の日程に記載がないことから判明しました。
2018年(平成30年)までは12月23日が天皇の誕生日の祝日となり、2019年(平成31年)4月30日翌日からは、天皇の誕生日が12月23日から2月23日へ変更になります。
なので、2019年(平成31)年の年だけ例年よりも1日お休みが減るという現象が起きてしまいます。
内閣府は、この対応としてその年限りの臨時で2019年(平成31年)の5月1日を祝日か休日にすることで検討をしているとしています。
即位の日が休日となったら、憲法の規定にある国民の祝日に挟まれた平日は休日にするという規定が適用され、4月30日の即位の日がお休みになり即位の日のお休みと5月3日の憲法の日のお休みに挟まれた5月2日もお休みになるということになります。
ちなみに、2020年のオリンピック(東京五輪)の年からは新天皇の誕生日である2月23日が天皇の誕生日の祝日になります。
即位の礼の日程スケジュール
国の儀式として200近い外国の元首・祝賀使節が参列することになっています。
この日は、国民全体でお祝いするために今回限り祝日のお休みとなります。
お休みが増えてうれしいと思われている方は多いのではないでしょうか。
この日は仕事をお休みして新天皇陛下・皇后様をお祝いしましょうという特別な日となります。
10月22日のスケジュール
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1即位礼正殿の儀が行われます。
宮中で国内外の代表がご即位をお祝いする儀式です。
この儀式の内容は政府インターネットテレビでライブ中継される予定となっています。
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2祝賀御列の議(しゅくがおんれつのぎ)
国民から広く祝福を受けられるため、また国民が新天皇陛下・皇后様を生で見ることができる貴重な場となります。
即位礼正殿の儀が終了後、午後3時半頃より皇居宮殿を出発し、4時頃に赤坂御所へ到着するようスケジュールされています。
祝賀パレードコース
・当日は、大変混雑が予想されるため公共機関の利用がベストです・
・大雨や台風等で中止になる場合は10月21日月曜日の18:30までに中止の発表をします。
・延期の振替日は10月26日です。
・時間・行程・スケジュールに変更はありません。
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3饗宴の儀(きょうえんのぎ)
10月22日・10月25日・10月29日・10月31日の日程で宮中で行われます。
招待客は2600人で、4回のうち2回は着席形式で残り2回は立食形式となる予定です。
諸内外の多くの方が新天皇・皇后様をお祝いする儀式となります。
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4内閣総理大臣夫妻主催晩餐会
外国元首・祝賀使節に日本の伝統文化を披露し、日本をより理解してもらうという趣旨と来日していただいたことへの謝意を示すという会となります。
10月23日の夕方から都内で行われる予定です。
一般参観
東京国立博物館
令和元年(R1)12月22日~12月25日
令和2年(R2)1月2日~1月19日(令和2年1月6日・19日は休館)
京都御所
令和2年3月1日~3月22日 (令和2年3月9日・3月16日は休園)