マンションを購入したあと事情があり、売却して一戸建てを購入し現在も戸建てに住んでいます。
両方住んでみるとそれぞれいい面と悪い面がよくわかります。
マンション
マンションを購入する段階でほとんどの方は実物ではなく、モデルルームを見に行き購入を検討することになると思います。
私たちも初めてマンションを購入するとき、まずモデルルームの見学に行きました。
とても素敵にレイアウトされており一目見て気に入ってしまいました。
この時、現物を見ないでモデルルームの間取りだけ見て購入を決めてしまいました。
実体験
マンションには複数の広さや間取りがありますが、モデルルームの間取りは比較的見栄えのする角部屋の広めの間取り設定にしていることが多いように感じます。
実際にその部屋と同じ間取りに住むなら参考になりますが、別の間取りで購入を検討している場合は、正直あまり参考にはなりません。
家具の配置やサイズ感が参考にならないのでマンションに引っ越した時に入ると思った家具が入らないなんてこともあります。
私たちが購入した部屋は角部屋ではなかったため、窓は北側と南のリビングにしかありませんでした。
これだけでも、モデルルームで見ていた角部屋の印象と実際入居して角部屋でない部屋に入ったときの印象は全く違いました。
3LDK 64平米で3000万円以上の販売価格でしたが、正直高い買い物だったと言うのが実感です。
購入時の確認ポイント
ポイント1
家族構成(両親、子供の人数、ペットなど)と部屋の広さを把握し、なるべく余裕のある間取りを検討する。
家族が多ければ多いほど荷物は増えます。
マンションの場合、ベランダは防災の観点から倉庫のような大きなものは置けません。
廊下などの共有部分も個人の所有物は基本的に置けない事になっているところがほとんどです。
ポイント2
マンションはモデルルームであるため、実物を見て判断できないので実際の場所を見に行くことに加えて自分の部屋の大きさをしっかり把握する。
なるべく建設予定地周辺に複数回足を運び(曜日・時間帯を変ええて)、日当たりの具合、周辺環境(何が建っているのか)、学校、スーパーなど日常生活に必要なものが近くに揃っているかなどを確認すると実際に生活が始まってからミスマッチが起きにくいです。
ポイント3
住宅ローン支払い以外の修繕積立金、管理費、駐車場代を月々の住宅ローン支払いと合わせて支払いが可能か?
また、将来的に修繕積立金が上がっても支払い可能かを検討する。
万一の売却時のことを考え、分譲マンションは駅近(5分以内)が、売却時や万一のとき賃貸貸し出しするときに有利にはたらきます。
メリット
セキュリティマンションでメリットを感じるところは、なんといってもセキュリティだと感じます。
一戸建てでは自宅侵入が安易ですが、マンションの場合はセキュリティロックがあり簡単に中に侵入することができません。
女性の一人暮らしや、高齢者などは安心して住むことができると感じます。
掃除一戸建てだと玄関周りや庭の草むしりなどの手間がかかりますが、マンションは管理会社が定期的にマンション周りを清掃してくれるため煩わしさがありません。
デメリット
狭い購入したマンションは、北側の2部屋は5.5帖と4.5帖と狭いうえにマンション特有の張があり、どうしてもデットスペースができてしまい上手に部屋を使うことができません。
収納スペースが家の中のみでベランダと玄関外の廊下は共有スペースの為、私物を置くことができません。
日当たりが良いのはリビングのみ、窓も少ないため1日中部屋の中は暗いです。
北側に至っては昼夜関係なく電気が必要です。
冬になると北側の窓の結露は酷く、なかなか乾燥してくれません。
窓が少ないので電気をつける回数が多く電気代が必要以上にかかります。
駐車場現在は駐車場100%完備しているマンションも多く見受けられますが、規制も多く不便です。
例えば立体式だと高さ制限があったり、スペースがないので大きい車は駐車できないなど。。。
そうなると近くの不動産屋で借りることになります。
住宅ローンとは別に敷金、礼金、更新料を払って借りることになります。
マンションを購入して住むということは、住宅ローンと固定資産税だけ払っていればよいのではないということ。
マンションにかかる費用
- 住宅ローン(毎月)
- 管理費(毎月)
- 修繕積立金(毎月)
- 駐車場代(毎月)
- 固定資産税(毎年)
上記の項目がかかる費用になりますが、そのうち修繕積立金については将来的に変更になる可能性があることも頭に入れておく必要があります。
修繕積立金は世帯数全員で出しあい将来的にマンションの大規模改修を見越して積み立てることになっています。
しかし、積み立てている途中で将来の修繕にかかる費用が不足すると判明した時は、修繕積立金の額を変更し積立金を増やすことがあることを頭に入れておく必要があります。
また不足分を世帯数で割って一時金で回収する可能性もあります。
そして、もう一つとても重要なことがあります。
世帯全員が毎月きちんと修繕積立金を払ってくれるとは限らないということです。
それぞれの家庭にさまざまな事情があり、途中でローンを払えなくなる人も結構います。
そういう人達が管理費、修繕積立金を払わなくなるので予定通りに積立金が増えていかない場合があります。
取り立ては誰もやってくれませんので、マンション内で構成されている理事の理事長や会計の方達が同じマンションの人の未納金の回収にまわらなければならないこともあります。
回収するのも大変ですが、回収できずに修繕積立金増額ということも十分あり得ます。
実際、主人と主人の母が購入したマンションであった実際のケースです。
33世帯のマンションで2世帯が管理費と修繕積立金を支払っていませんでした。
そのときは、すでにマンションは売却済みだったのでトラブルに巻き込まれずすみましたが、その後マンションのお友達と会ったときに言ってました。
結局、理事と会計で管理費と修繕積立金を支払ってくださいと家を訪ねてお願いしているのよ
在宅していないことも多くなかなかつかまらない、真面目に積み立てている人にとっては納得できないことです。
だからと言って修繕積立金が不足していればマンションの修繕ができません。
修繕できずに放置すると、そのマンションの資産価値が落ち売却時の値段が大幅に下がったり、売れなかったりということにつながります。
マンションは、購入しても純粋に住宅ローンと固定資産税だけにお金がかかるわけではなく、それ以上にお金がかかるとても高い買い物だと実感しています。
マンションに住むなら賃貸がいいと実際住んでの実感ですね。
戸建て
今回は、前回の失敗があるので、慎重に何度も家と周辺環境を見に行きました。
まず、不動産は地元で長く経営しているところを選びました。
マンションの時は、住んでる途中で売主は破産したり変更の手紙がやたらときました。
今回は、地域密着で地道にやっている不動産で検討しました。
地域密着でやってきて長く続けていられるということは、変な売り方はしていないであろうという指標の一つになると思います。
今回は、すでに建っている一戸建てを検討することにしました。
また即決せず、曜日と時間帯を変えて何度も家を見に行きました。
曜日と時間帯を変えて見に行くことで、家の前の道路の状況と日当たりを確認できます。
家の中に入ったときはビー玉を持っていき、床に置いて転がらないかの傾きも確認しました。
マンションと違って張は一つもなく、どの部屋もきれいな長方形です。
収納スペースも各部屋にしっかりついていました。
駐車場は家の敷地に2台は停められますので来客が来ても安心です。
実際に住んでみて
部屋は1階に14畳のリビングダイニングと4.5畳の和室とキッチントイレ、お風呂、洗面所で2階は6畳の部屋が2つと8畳の部屋が1つにトイレがあります。
部屋にはそれぞれクローゼットがありますのでタンスは不要です。
部屋の形は綺麗な長方形なのでデットスペースがなくベットや机が隙間なく収まりました。
また、庭には倉庫が大小1個づつ置けました。
ウッドデッキを置いても少しスペースがありますので季節ごとに家庭菜園やバーベキューをしたりして楽しんでいます。
大きい方の倉庫は、リビング目の前の広い庭に置いて小さい倉庫は裏の隙間に置けました。
ウッドデッキを置くスペースもあり、リビングと庭は南向きのため日当たりはとても良いです。
これでマンションと同じくらいの値段なのでびっくりです。。。
ただし、一戸建てでも年数が経てば劣化するので修繕費用は用意が必要です。(大体10年以降になると外壁と屋根の修繕が必要になってきます。)
メリット
日当たり日当たりは抜群で窓も多いため、日中は電気をつける必要がありません。
庭で育てている植物も日光がよくあたるので成長が良いです。
駐車場敷地内にあるので、借りる必要ありません。
買い物から帰って沢山の荷物もすぐ玄関なので運ぶのが楽ちんです。
余計な支払いがないマンションだと、修繕積立金・管理費、場合によっては駐車料金などが住宅ローン以外に必要になりますが一戸建ては住宅ローンのみの支払いで済みます。
平成17年に購入し、13年経過しました。
そろそろ屋根と外壁を直さないとと思っています。
家は13年経ちますが、目立った不具合はありません。
購入当初、屋根にアンテナを設置してもらう業者に来てもらったときも、しっかりした建つけの家だと褒められました。
私たち素人には家のことは分かりませんので、信頼できる不動産を時間をかけて見つけてほしいと思います。
デメリット
私の個人的感想になりますが、マンションよりも一戸建てに満足しているので正直デメリットをあまり感じることがありません。
あえて、あげるとすると2点ほどありますという感じです。
防犯我が家は、息子2人のため防犯についてはあまり神経質にならずにすみましたが、もし娘だったら一戸建てだと心配することもあったかなと感じています。
道路際にある駐車場に停めてある自転車を盗まれたことがありますし、、、
戸建てはマンションと違ってセキュリティが緩いので防犯カメラをつけたり、センサーライトをつけたりすることでかなりの防犯対策になると実感しています。
庭の草木の手入れ私は、花や野菜を育てたりするのが嫌いではないのであまり苦にはならないですが、、、共働きで忙しくしている場合は庭の草むしりは大変な労力になります。
特に5月から秋口まで雑草を抜いても抜いても生えてきます。
私も仕事をしながらの子育て時期はうっかり草ボーボーなんてときもありました。
マンションでは草むしりはないので楽できます。
一戸建てにかかる費用
- 住宅ローン(毎月)
- 固定資産税(毎年)
一戸建ての多くは建売で購入した場合、アンテナと網戸は付いていないので自分で探してつけてもらうか引渡し前なら不動産に相談すれば業者を紹介してくれる場合もあります。
とりあえずこれだけです。
住宅ローン購入の適齢年齢と見直し
マイホームを購入する時に全額をキャッシュで支払える人は数少ないと思います。
多くの人はマイホーム購入と同時に住宅ローンを組む人が大半です。
では、いつまでにマイホームを購入し住宅ローンを返し始めればよいのでしょうか。
新築を購入して住宅ローンを利用している人の大半は35年フルローンで組んでいます。
もちろん10年、15年、20年といった借り方をしている人たちもいますが、多くは35年で設定しています。
35年で借りて途中繰り上げ返済をして、年数を縮めようと考えている人が多いです。
今の住宅ローンは、繰り上げ返済手数料がかからずいつでも1万円から繰り上げ返済できる銀行が多いので気軽に繰り上げ返済ができるのはありがたいです。
我が家の場合は、分譲マンションからの一戸建てへの買い替えということもあり戸建ての時は頭金なしで購入しました。
主人が34歳の時に新築を購入し35年フルローンで組みました。
途中で金利の安い金融機関で借り換えをしました。
元利均等から元金均等に切り替え、返済を1年縮めて68才完済にしました。
諸費用を払っても金利差があれば、住宅ローンは見直すべきだと思います。
このように見ていくと必然的にどのあたりでマイホームを購入するべきかが見えてきます。
諸費用や頭金がそれほどない場合、30歳前半までがベストだと感じます。
40歳代に入ってからのマイホーム購入だと、住宅ローン完済は70歳を超える設定になる場合が多くなってきます。
定年後も働くと言っても70歳ともなれば病気の一つ二つはあるでしょうし、収入もだんだん少なくなっていきます。
この超低金利時代、ローンを組みっぱなしの人は一度ネットにもある金利が下がったときの簡易シュミレーションをしてみてください。
検討する余地があると感じたら、銀行に相談や仮審査を申し込んでみましょう。
金利差が大きい場合は、手数料を払ってもトータル支払いが下がる可能性が大きいです。